市町村(地域)の方へ
【ご協力いただける市町村(地域)を募集します】
森や川、海から暮らしに必要なものを得るために、先人から受け継がれてきた知恵や技、心。「聞き書き甲子園」は、全国から選ばれた高校生たちが、森・川・海の名人を訪ね、聞き書きし、その成果を発信する活動です。
高校生は、「聞き書き」を通して「名人」の人生をまるごと受け止めます。「森が泣いている」「村が寂しくなった」と語る「名人」への思いに少しでも応えたいと、里山里海の保全や地域活性化などに取り組む、卒業生も生まれました。
「聞き書き甲子園」では毎年、地域の「名人」の推薦と高校生の受け入れにご協力いただく市町村(地域)を公募して実施しています。推薦いただいた「名人」のもとには、高校生が一対一で訪問し、「聞き書き」します。
「自然と向き合う仕事の大切さ」や「地域ごとに特色ある生活文化の豊かさ」を広め、あわせて未来を担う次世代の育成につなげるとともに、ご協力いただいた市町村(地域)に対しては、地域で長年にわたり育まれてきた「なりわい」や「生活文化」について幅広い世代が再認識し、地域の未来のあり方を皆で考える「場」を提供できればと考えています。
ご協力いただける市町村(地域)のご応募を心よりお待ちしています。
「令和7年度第24回聞き書き甲子園」協力市町村(地域)公募
【対象】 市町村(地域)
〇令和7年度「第24回聞き書き甲子園」において、高校生の「聞き書き」の対象となる原則として6~8名(※1)の「名人」を推薦いただくことが要件となります。
(※1)名人の人数については、ご相談いただけます。
〇市町村を窓口として「地域団体」(※2)が実質的な主体として申請することや、複数の市町村が連名で申請することもできます。
(※2)ここでいう地域団体とは、地域自治組織や市民活動団体、事業協同組合等をさします。各市町村では、農林水産課をはじめ、企画課、生涯学習課、地域振興課などにご協力いただいています。
〇「聞き書き」する高校生の旅費等は、主催者(聞き書き甲子園実行委員会)が負担します。
【公募期間】 令和6(2024)年5月9日(木)~9月5日(木)17時必着
【公募概要】 詳しくは、以下の要領をご覧ください。
【応募方法】 様式1・2をダウンロードし、事務局にメールにてご提出ください。
(様式1)申請書 (PDF) (WORD)
(様式2)申請地域概要説明書 (PDF) (WORD)
【選定結果の通知】 令和6(2024)年10月末までに、文書により通知します。
【名人の推薦】 選定された市町村(地域)には、令和6年1月末までに「名人」を推薦いただきます。「名人」とは、林業、水産業、工芸など、地域の自然と関わる仕事に長年従事し、先人からの知恵や技、心を受け継いできた方です。
(参考1)名人推薦要領 (PDF)
(参考2)名人推薦書 記載例 (PDF)
【スケジュール】
令和6(2024)年
5月9日~9月5日 協力市町村(地域)公募
10月下旬 公募にもとづき協力市町村(地域)を決定(12~16地域)
令和7(2025)年
1月下旬 市町村(地域)より「名人」の推薦書提出
2月上旬 協力いただく「名人」を決定
5月上旬 参加高校生の募集開始
7月下旬 参加高校生の決定
8月中旬 参加高校生の研修会を開催
8月下旬~12月中旬 高校生による「名人」の「聞き書き」取材実施・作品提出
令和8(2026)年
2月上旬 優秀作品を選考
3月下旬 成果発表会を都内で開催
4月下旬 「聞き書き作品集」を関係者に配布
これまで(第18回~23回)の全協力市町村(地域) (61地域)
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【応募先・お問い合わせ先】
〒156-0043 東京都世田谷区松原1-11-26 コスモリヴェール松原301
NPO法人共存の森ネットワーク内 聞き書き甲子園実行委員会事務局
TEL:03-6432-6580 FAX:03-6432-6590 E-mail:contact@kikigaki.net
- 「聞き書き」は、それぞれの作品ができる以上の成果がありました。高校生の純粋でまっすぐな質問は名人のこころの奥に届きます。名人は深く自らの心の中にもぐり、答えを探します。名人は、「聞き書き」を通じて人生の棚卸をしているようでした。(新潟県柏崎市市民活動支援課・特定非営利活動法人aisa)
- 「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環」は、平成25年に世界遺産に認定されました。この地域の営みを未来に伝える取り組みの一つとして、農林水産業に真摯に向き合う人々の姿を高校生に知ってほしいと考え、地元の高校生による「聞き書き」の活動を続けています。(大分県農林水産企画課 世界農業遺産推進班)
- 少子高齢化による担い手不足が深刻となる伝統的な産業分野において、次代を担う全国の高校生により名人の人生や文化が継承されていくことは非常に有意義であると感じました。(長野県木祖村役場総務課企画財政係)
- 緊張しながら取材にいった高校生が楽しそうにし、自分を振り返り、名人の言葉によって、この先の進む道を強く決めたということも聞け、そのような機会に出会うことができました。(長野県伊那市役所企画部地域創造課)
- 夏の研修会時と春のフォーラム時で、高校生が大きく成長した姿を見ることができ、聞き書きが高校生に与える影響の大きさを実感し、そんな事業に関われる自分自身も幸せだと感じました。(美濃加茂市市民協働部まちづくり課)
聞き書きの本棚
各地域の聞き書き作品をご紹介しています。
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- 岩手県和賀郡西和賀町 特産品づくり(わらび栽培・加工)
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ただ生産するだけじゃない
【名人】髙橋 医久子さん
【聞き手】柏木心寧
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- 山形県酒田市飛島 漁業(アワビ採り)
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仕事観から伝わる、飛島への想い
【名人】池田幸一郎(山形県酒田市)
【聞き手】宮島梧子(東京都女子学院高等学校2年)
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- 山形県飯豊町 特産品づくり(メープルシロップ)
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引き継がれる「草木塔」の精神
【名人】中善寺善三(山形県西置賜郡飯豊町)
【聞き手】江波戸彩花(栃木県立宇都宮女子高等学校2年)
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- 茨城県大子町 楮生産
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緻密な仕事の中にある思いやり
【名人】齋藤邦彦(茨城県大子町)
【聞き手】遠藤愛斗(岩手県立盛岡農業高等学校1年)ききがき
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- 新潟県柏崎市 菅笠づくり
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伝統を受け継いでいくとは
【名人】中西ミツエ(新潟県柏崎市)
【聞き手】橋場そよか(ぐんま国際アカデミー高等部2年)
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- 長野県飯田市 特産品づくり(こんにゃく)
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愛情込めたこんにゃく作り
【名人】小林文人さん
【聞き手】犬飼和志
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- 福井県小浜市 漁業(福井県小浜市)
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聞き書きで結ばれる、サバと地域創生の夢
【名人】浜家直澄(小型定置網漁・マサバ養殖)
【聞き手】大和弘明(大阪星光学院高等学校2年)
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- 愛知県豊根村 山菜採り・保存食(漬物づくり)
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山の幸を保存し調理する知恵
【名人】今泉なを子(愛知県北設楽郡豊根村)
【聞き手】安東里紗(東京都 成城学園高等学校2年)
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- 奈良県川上村 林業(山守)
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木を山を森を育てていく
【名人】玉井久勝(奈良県吉野郡川上村)
【聞き手】藤原未央(岡山県立矢掛高等学校1年)
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- 三重県志摩市 漁業(海女)
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地域を支える海女のたくましさ
【名人】三橋まゆみ(三重県志摩市)
【聞き手】伊藤愛(三重県立桑名高等学校2年)
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- 山口県下関市 漁業(イカ一本釣り漁)
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微力ではあるけれども、無力ではない
【名人】春永克巳(山口県下関市)
【聞き手】髙垣慶太(広島県 崇徳高等学校2年)
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- 徳島県神山町 原木しいたけ栽培
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喜んでもらえる“仕事”と“役割”
【名人】杼谷潔(原木しいたけ栽培)
【聞き手】廣瀬愛唯(香川県 香川誠陵高等学校1年)
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- 大分県国東半島宇佐地域 七島イ栽培
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故郷の未来を照らすために
【名人】松原正(大分県国東市)
【聞き手】井上京香(愛媛大学附属高等学校2年)
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- 熊本県八代市 運搬・機械集材・造林手
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名人の優しさに出会う旅へ
【名人】高尾義明(熊本県八代市)
【聞き手】三川花織(八代白百合学園高等学校2年)
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- 宮崎県都城市 伝統工芸(都城木刀)
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次世代につながる姿勢
【名人】新留義昭(宮崎県都城市)
【聞き手】狩俣恵(沖縄県立中部農林高等学校2年)